新規設定と既存ファンド

投資信託は日々新しいものが作られ、発売されています。とはいえ、既に似たような商品が多数設定されていることも多いため、どれを選んで良いのか迷ってしまうこともあるでしょう

どちらもアクティブ型の投資信託で、割安株を狙っているという点で共通しています。
三菱UFJ投信が運用する「日本応援株ファンド」は2011年7月に設定されたもので、まだまだできたてホャホヤのファンドです。その名のとおり、東日本大震災からの復興を応援する目的も含まれたファンドで、信託報酬率のうち年0.46%分が寄付されます。
一方、「三菱UFJバリューオープン」は、設定から3年以上続くベテランのファンドです。
この二つのファンドを2011年7月から比べると、しばらくの間は同じような基準価額で推移していす(分配金を再投資した場合)。ところが、2012年末の上昇局面に入ると、徐々にその差が開いてます。既存のアクティブ運用のファンドは、ベンチマークを上回るために様々な工夫をして銘柄を選びますが、あらかじめ約款に定めたルールの中で選択するため、時間が経過することにより運用体制そのもの
が古くなってしまう恐れがあります。
対して、新規設定のファンドは、その時々のトレンドに合わせた運用体制を構築でき、特に「日本応援株ファンド」では、震災以降の復興需要を見込んだ体制作りが可能だったと捉えることもできます。
そもそも5年以上前に、リーマンショックや東日本大震災を予測することは難しいでしょう。そのような新しい情報を加味して体制作りができる点で、新規設定ファンドは有利であると考えられます。ただし、運用期間の長い投資信託は運用体制が固まっているため、コンセプトや運用スタイルが分かりやすいといったメリットもあります。
なかには名称と銘柄選びが矛盾しているファンドがある〃と言われることもあるのですが、そのようなファンドを投資前にあぶりだすことも、既存ファンドであれば可能と考えられます。
これらの点を考え合わせると、「成長力に期待する新規設定ファンド、安定感の既存ファンド」と対比させることができるでしょう